男性の育児休業
男性の育児休業

男性の育児休業取得は
「働きやすさ」に密接に関係し、
職員の「採用と定着」に効果があります。

データで見る、育児休業の現状と展望 〜今、男性の育児休業は?〜

DATA1 男性職員で育児休業を取得希望だが取得できていない


厚生労働省「イクメン企業アワード2018 受賞企業の取り組み事例集」より

育児休業を取得したいがとれない男性職員の割合は35.3%

3 歳未満の子どもを持つ 20〜40代の男性職員のほぼ 3 人に 1 人が育休をとりたくても取得できていないのが現状です。

DATA2 男女別育児休業取得率、育児休業取得日数


厚生労働省「イクメン企業アワード2018 受賞企業の取り組み事例集」より

育児休業取得率 男性5.14% 女性83.2%

育児休業取得日数 男性 1か月未満83.1%(うち5日未満56.9%) 女性 10か月以上65.3%

女性と比較した男性の育児休業取得率は極めて低く、育休取得日数も短期間であるため、男性が希望どおり取得できるよう企業による一層の支援が必要です。

新入職員はこんな風に考えています!


厚生労働省「イクメン企業アワード2018 受賞企業の取り組み事例集」より

男性新入職員の約8割が「子どもが生まれたときには、育休を取得したい」と考えています。

育休を取得したいと考える男性新入職員は、年々増加傾向にあります。あなたの事業所はこの希望を叶えられていますか?

DATA3 男性職員が育児休業を取得しなかった理由

業務が繁忙で職場の人手が不足していた 38.5%

職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった 33.7%

男性の育休取得を推進するためには、さらなる職場環境の改善が必要です。また、以下のようなデータもあります。

厚生労働省「男性の育児休業取得促進 研修資料」より

男性の育児休業取得にあたって課題の1位が代替要員の確保(72.3%
男性自身に育児休業を取る意識がない(50.6%

多くの事業所での課題は「人手不足」です。職員の「離職率を下げ、定着させる」ためにも、日ごろから仕事の進め方や分担の工夫、男性の育児休業取得に向けて職場内の意識を醸成していくことが重要です。

男性の育児休業の取得促進でもたらされる「働きやすさ」と5つのメリット

男性の育児休業は取得する本人だけでなく、事業所にも様々なメリットをもたらします。
代表的な5つのメリットをご紹介します。特に「1〜3」は職員の「働きやすさ」に密接に関係し、採用と定着に大きな効果を発揮します。

1 事業所が職員を大切にしているというメッセージになる

男性の育児休業取得に取り組むことは、職員の家族を大切にする企業というメッセージになり、対外的な事業所イメージの向上にもつながります。今後、人口が減少する中で、事業所による仕事と育児の両立支援の充実は人材確保にも好影響を及ぼすでしょう。

2 職員の帰属意識とモチベーションが向上する

近年「仕事と子育てを両立させたい」と考える 20〜30代の男性が増えています。その希望を積極的に叶えることで、職員の帰属意識の高まりが期待できます。また男性の育児休業を後押しすることで、職員の家庭生活は豊かになり、仕事へのモチベーションも向上すると考えられます。

3 協力し合える職場風土になる

誰かが育児休業をとれば、他の誰かがそれを補い、スムーズな引継ぎにより職員の間で助け合いが進みます。また別の職員が育児休業を取得する際には、今度は自分がサポートするようになり、協力し合える職場風土が培われます。

4 業務の見える化が進む

職員の育児休業取得は、“その人がいないと分からない”といった業務を棚卸しして「見える化」し、チー ム内・社内で情報の共有化を進める絶好の機会となります。情報の共有などにより、業務改善が進んだことで残業が減り、大幅なコスト削減につながった事業所もあります。

5 柔軟な対応のできるリーダー・管理職の養成ができる

誰かが育児休業をとると人員減少などへの対応が求められるため“効率化で穴を埋める” 、 “チームワーク を強化して柔軟に対応できるリーダー・管理職の養成”が可能になります。
育児や介護により、時間や場所に制約のある職員が増える中、このような管理職がますます必要となるでしょう。

厚生労働省「男性の育児休業取得促進 研修資料」より

【事例】課題解決で生産性を向上

江尻事務所が関わった事例をご紹介します。

これは女性のケースですが、以前、税理士事務所様で育児休業導入のお手伝いをさせて頂きました。ネックは代替要員の確保。これが難航したため育児休業が困難になっていました。そこで、全職員の業務の棚卸しと業務分担の見直しを実行。これにより代替要員なしに育児休業を取れることになりました。課題解決をきっかけに生産性の向上が図れたわけです。その後彼女は復帰されましたが、ジョブシェアリングと新規顧客獲得により、また生産性がアップ。結局この職場では、育児休業をきっかけに2段階の生産性向上を達成することができました。

男性の育児休業取得者インタビュー

育児休業(1か月)を取得した副主任

子育ての大変さはわかっているつもりでしたが、実際に経験することで一段と深く理解でき、保護者の目線で心のケアもできるように心がけています。子どもが熱を出したときなど、自分が休んで仕事をお願いするのは罪悪感がありましたが、今では「お互い様」の意識も芽生えてきて、職場を任せる安心感も出てきました。 休みが取れるように園の体制も変わってきたので、今後は休んだ分しっかりと恩返しをしていきたいと思います。

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